皆さん、こんにちは!
 

診療所のSです。


 

最近診療をしていると、コロナ禍での生活リズムの変化から、口腔清掃の習慣が変化している方を多く見かけます。
 

お話しをしながら生活の変化を聞き取り、患者さんにあった指導をしていますが、 指導や説明をする際に役に立つのが口腔内写真です。
 

普段見えにくい自分の口腔内を写真で見ることによって、言葉だけの説明よりも、現状をより理解してくださいます。
 

そのように口腔内写真は患者さんへの情報提供やモチベーションの向上の他にも、治療計画の立案時の資料、経過の記録、医院内での情報共有や症例検討など必要不可欠なツールです。


 

今日はその口腔内写真の撮影pointをお話しします!


 

口角鈎 
口唇にかける前に水に濡らして滑りをよくする



ミラー
口腔内に入れると曇ってしまうため、エアーをかけながら撮影するか、撮影前にお湯につけて温めて使用する
お湯につけた場合は使用する直前にミラーの水滴をエアーで飛ばす


 

正面観
口角鈎は真横に引く
エアーでしっかりと乾燥させる
咬合平面がまっすぐで正中が中央になるように

☆私は患者さんに自分の立っている方に頭を傾けてもらい、顎を引いてもらって撮影しています。
赤丸部分のように歯間は気泡が残りやすい部分なので注意が必要です。


 

側方面観
口角鈎は後方へ引く(撮影の反対側はやや前方に軽く引く)
エアーでしっかりと乾燥させる
咬合平面がまっすぐで上顎の3番が中心、臼歯部まで写るように



咬合面観
口角鈎は写したい歯のほうを引く(上顎を写すなら上顎の口唇を引く)
エアーでしっかりと乾燥させる(唾液の多い下顎は必要に応じてバキュームも使用)
正中が中央にありで左右均等になるように
口を大きく開けてもらい、できるだけミラーの先端と最後臼歯部を離す
実像が写らないように注意する


 

長期にわたり口腔内の情報を管理するためには正確な規格性のある写真を撮影することが大切です。
 

規格性のある口腔内写真を撮影することは意外と、とても難しいですよね。
 

うまく撮影するコツは上に挙げたポイントを押さえたうえで沢山練習することです!!
 

ぜひ皆さん参考にしていただければ幸いです!




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