2025/05/22

「洗口液と液体ハミガキの違いは?」~液体製剤 “あるある疑問”まとめてみた!~

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皆さんこんにちは!営業部のXです♪


今回は、患者さんからよく聞かれる「液体製剤」について、よくある質問を3つピックアップし、わかりやすく解説していきます!

分かっているつもりでも実際に質問されたり、改めて考えてみると、「あれ、どうだっけ・・・?」となったりすることもありますよね・・・。


そんな時に、ぜひ一度見直してみてください ♪ 

■疑問①:洗口液と液体ハミガキの違いは?

  

あるある疑問の中でも、「洗口液と液体ハミガキ、どっちも液体だけど、どう使い分けるの?」という質問は、患者さんからも多く寄せられると思います。

見た目が似ていても、使用方法が異なりますので、以下を参考に整理してみましょう!

  

洗口液は、口ですすいだ後ブラッシングは不要ですが、液体ハミガキはブラッシングが必要です。


どれが洗口液で、どれが液体ハミガキかわからない…という場合には、パッケージをよく見てみてください!

必ずどこかに記載があります。

サンスターの商品は裏面の会社情報近くに記載されている場合が多いですので、確認してみてください!

■疑問②:液体製剤に含まれる薬用成分について知りたい!

  

続いては、薬用成分に関する疑問です。


患者さんに液体製剤をすすめるとき、どのような効果があり、どういったときに使うのか、指導に困ったことはありますでしょうか。


そのような時は、薬用成分に着目してみましょう!

今回は、その中でも、う蝕予防としてフッ化物と歯周病(歯肉炎・歯周炎)予防として殺菌剤・抗炎症剤をピックアップします。


●フッ化物

  

まず、う蝕予防に用いる液体製剤はフッ化物配合洗口剤です。

(※フッ化物配合洗口剤は、医薬品です)


主に、「フッ化ナトリウム」が配合されていることが多いですね。

  

濃度は、毎日法で使える225ppmから、週1回法で用いる900ppmまで様々です。

商品によっては、既に希釈されている希釈タイプや、使用前に希釈する顆粒タイプなどあります。

香味も商品によって違いますので、患者さんにあったもの(継続しやすいもの)を選ぶのがいいでしょう。

●殺菌剤


続いて、殺菌剤についてです。

殺菌剤には、「陽イオン性」と「非イオン性」のものがあり、それぞれ作用機序が違います。

成分名の例は以下の通りです。

  

今回は、陽イオン性の殺菌剤CPC(塩化セチルピリジニウム)の作用機序についてみていきましょう!


★CPC(塩化セチルピリジニウム)の作用機序

陽イオン性殺菌剤の一つであるCPC(塩化セチルピリジニウム)は、プラスの電荷(陽イオン)を帯びていることが特徴です。


① これにより、マイナスに帯電している歯周病菌の表面に引き寄せられ、吸着します。CPCが細菌に付着すると、殺菌作用を発揮します。

② また、歯の表面もマイナスに帯電しているため、プラスに帯電したCPCが歯に吸着することで、歯面への新たな細菌やプラークの付着を抑制する効果(付着抑制)もあります。

  

これがCPCの作用機序です。

つまり、②のように、歯の表面にCPCが吸着することで、長時間の殺菌効果も期待できます。


●抗炎症剤


続いて、抗炎症剤についてです。

  

他にもさまざまありますが、例として2つ挙げてみました。

特に、β-グリチルレチン酸の作用機序については、以下のコラムで詳しく取り上げていますので、必見です!


Haguki Lab. シリーズに配合されている抗炎症成分 β-GR(β-グリチルレチン酸)がハグキ組織の分解を抑える?

■疑問③:日本で液体製剤を使用している人って実際どれくらいいるの?

  

最後は、液体製剤の使用率についてです。

結論から言いますと、日本の液体製剤の使用率は海外と比べても非常に低くなっています!

実は、海外の方が使用率が高く、日常のオーラルケアの一環として、リンシングに取り組んでいる人が多くなっています。

                    

以下は、サンスターが世界15か国で実施した口腔衛生意識調査の結果です。 

  

どちらの回答も調査対象国の中では最下位で、平均以下となっています。

一方で、日本は海外に比べ、最も口臭を気にしている地域の一つでもあります。

  

<調査概要>
調査内容: オーラルヘルス意識・行動に関する調査
対象国:アジア、ヨーロッパ、北米、南米の15カ国

(日本、中国、タイ、シンガポール、インドネシア、イギリス、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ、オランダ、アメリカ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン)
対象者:18歳~65歳の男女 各国1,000人以上(各国にて男女同数、計15,000人以上)
調査日:2021年4月
方法:インターネット調査

https://www.sunstar.com/jp/assets/newsroom/20211108/20211108.pdf

  

口臭を気にしている人が多いにもかかわらず、その改善に向けて行動に移せていない人が多いという風に捉えられるのかもしれません。


皆さんが日ごろ接している患者さんの中にも、口臭は気にしているけれど、洗口液を含めたオーラルケアがなかなか定着しない・・・という患者さんもいらっしゃるかと思います。

そんな、OHIの悩みを少しでも解決すべく、現役歯科衛生士にOHIの中で工夫していることを聞いてみました!以下のコラムをご参照ください。

【患者さんとのコミュニケーションや接し方に悩んでいる方必見!】 現役歯科衛生士に聞いた!OHIの中で工夫していること

  

ということで、ここまで液体製剤のあるある疑問について、解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


最後に番外編!

■番外編:サンスターの液体製剤はどこで作っているの?

  

最後はマニアックな質問ですが、ここまでコラムを読んでくださっているサンスターファンの皆さんなら、思い浮かんだ疑問なのではないでしょうか・・・!笑


正解は、山梨県南アルプス市です♪

  

サンスターの液体製剤や自然豊か、水がきれいな場所で製造しています。

工場内には、サンスターのものづくりが詰まったいろんな工夫があるんです・・!


今回はここまでですが、今後歯科衛生士コラムでも液体製剤の製造工程を紹介するかもしれません。


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では、次回のコラムもお楽しみに!

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