2023/09/11

【第3回】フッ化物応用の種類

  

皆さんこんにちは☺


残暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?

体調には気を付けて、健康的な日々を過ごしましょう!

さて、前回のコラムでは「根面う蝕になりやすい理由」についてお話しました。


今回のコラムでは根面う蝕対策にも効果的な「フッ素」についてみていきましょう!

※「フッ素」: 元素名  「フッ化物」:水や食品中の無機のフッ素


「フッ素=う蝕(むし歯)予防」というイメージが強く、特別な元素であるように感じている方も多いのではないでしょうか?

実は、フッ素は土壌・空気・水・食物などの自然環境に広く分布しています。

フッ素が多く含まれている食品はこちら↓

  

フッ素は歯や骨を健康に保つために必要な栄養素の1つです!


それでは、フッ素はどのようにしてう蝕予防に効果があるのか・どう活用するのかを見ていきましょう。

アメリカの歯科疾患予防ガイドラインにおいて、う蝕予防に対する予防的介入方法のエビデンスレベルが発表されています。

    

  

上図、右の欄の証拠の質ではⅠあるほど予防効果が期待できるもので、

勧告の強さではAであるほど定期健診に含むべき根拠があることを示しています。


つまり、う蝕を予防するためにフッ化物を活用することは非常に効果的だということです。

フッ化物の応用方法は大きく分けて2つ。


① 全身応用 

経口摂取されたフッ素が消化管で吸収され、歯のエナメル質形成期に取り込まれ、う蝕抵抗性の高い歯を形成する方法

② 局所応用

歯面に直接フッ素を作用させる方法 です。


日本において、現在身近なのは②(フッ化物歯面塗布・フッ化物洗口・フッ化物配合歯磨剤)ですね。

特に、フッ化物洗口とフッ化物配合歯磨剤はご自宅でのセルフケアが可能な方法です。


保険薬局でもお取り扱いいただける商品もありますので、ぜひ患者さん指導の際にご参考ください。

次回以降のコラムで、フッ化物洗口やフッ化物配合歯磨剤について、実際の活用方法(濃度や回数など)をお伝えします!

ぜひご覧ください📖


また、う蝕予防について、知識UP動画をクラブサンスタープロ内に掲載しております!

ぜひこちらもご覧ください!

    


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