2023/10/10

【第4回】フッ化物配合歯磨剤について

  

皆さんこんにちは☺


前回のコラムではフッ化物応用の種類についてお話しました。

今回はフッ化物配合歯磨剤(ハミガキ)について深堀りしていきたいと思います!

皆さんが普段使用している歯磨剤にはフッ化物は入っていますか?

現在日本で販売されている歯磨剤において、フッ化物配合歯磨剤の市場シェアは2021年に93%※1を超えています。

※厚労省

つまり、普段何気なく使用している歯磨剤のほとんどには、フッ化物が配合されているのです!

フッ化物応用において、歯磨剤がとても身近な理由は下記にあげられます。


■日常のブラッシングに組み込むことで、簡単にう蝕予防が可能

■だれでも簡単に入手できる

■日常の歯みがき用具以外に特別なものを必要としない

■1日に数回使用することで、初期脱灰歯面の再石灰化を促進させる機会が増える

■全量を飲み込む危険性が低い

■乳幼児から高齢者まで、生涯を通じて応用できる

などなど…!

市場で販売されている歯磨剤のフッ化物濃度は様々です。

2017年までは配合できるフッ化物濃度は1,000ppmまででしたが、2017年を境に、上限が1,500ppmまで引き上げられました。


ただ、歯磨剤のフッ化物濃度はただ高ければいいというものではなく、年齢によって合わせる必要があります。

フッ化物配合歯磨剤は乳歯が萌出する生後6カ月ごろから使用可能です。


しかし、歯磨剤の誤飲防止のため、また高濃度フッ化物の応用によるエナメル質形成不全※2を防ぐために、特に6歳未満のこどもは1,000ppmの低濃度のものを選択するように、また歯磨剤の使用量も年齢に合わせて調節する必要があります。

※2:小児に対して、過量のフッ化物を継続的に摂取した場合に発現する白濁や縞模様などの審美上の変化

〈参考〉

      

引用:4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法(2023 年 1 月) (日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)


毎日のブラッシングに使用する歯磨剤ですが、フッ化物配合の有無配合濃度について、今一度注目してみてください♪


次回のコラムでは、なぜ1,000ppm→1,500ppmに濃度が上がったのか?どんな効果の差があるのかについてWHOの見解も含めてお話していきます!

    


ぜひお楽しみに♪

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