2024/05/01

薬剤師さんに知ってほしい!歯周病の基礎知識!

 

皆さん、こんにちは🍓 

新生活もだいぶ慣れてきたころかと思いますが、 

体調には十分お気を付けください。 



今回は歯周病についてお話していきます! 

まずはこちらのグラフをご覧ください。 

 

  

実は歯周病はとても身近なお口の病気で、

30代以上の5人に3人が歯周病というデータがあり、

来局される方の多くが歯周病に罹患していると考えられます。

また、歯周病は全身疾患にも関係があると言われており、

特に「糖尿病と歯周病は相互に影響を及ぼしている」ことが明らかになっています。


  

ではここで突然ですが、皆さんの中で下記のような症状はございませんか?

また、来局される患者さんの中でも症状がある方もいらっしゃるかもしれません。

もし1つでも当てはまった方は、歯周病の可能性があります。


●歯をみがくと歯肉から血が出る

●口臭がある(人から言われたことがある)

●起床時に口の中が粘つく

●歯肉が赤く腫れている

●歯が以前より長くなったような気がする

●歯がグラグラ動く感じがする

  

歯周病は、細菌の塊であるプラーク(歯垢)によって、歯を支える歯周組織を破壊する「細菌感染症」で、

「歯肉炎」「歯周炎」総称です。


<歯肉炎>

原因菌により周りの歯肉が炎症を起こして出血等を起こしており、

原因であるプラーク(歯垢)や歯石除去などの治療で元の健康な状態に戻せます


<歯周炎>

歯肉炎から病状が進行し、骨と歯をつなぐ歯根膜や歯を支える歯槽骨まで溶かしており、

一度破壊された歯根膜や歯槽骨は元の状態には戻せません

適切な治療をせずに放置すると、最終的には歯を支えられなくなり、抜け落ちてしまいます。

    

  

ではお家で出来る歯周病の予防法をお伝えします!

1つ目のポイント「形成されたプラーク(歯垢)を除去」することです。

ハブラシだけでなく歯間ブラシも併用することをおすすめします。


   

2つ目のポイント「歯周病菌の殺菌やプラーク(歯垢)の付着抑制」です。

歯周病予防の効果がある、医薬部外品の液体ハミガキ・洗口液を選択しましょう。


  

なお、歯周病を治療・予防するためには

「歯科医院でのプロフェッショナルケア」「ご自宅でのセルフケア」が非常に大切です。

ぜひ患者さんには歯科の定期受診勧奨をしていただきたいです。

皆さんも、もし気になることがありましたら、是非歯科医院を受診してくださいね。

    

  

次回の薬局コラムも是非お楽しみに🐕


 

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