みなさん、こんにちは!
11月も間近、早くも本格的な寒さになってきましたね。
インフルエンザも流行っている時期ですので、体調には気をつけてください!
今回は、災害大国の日本において、知っておきたい災害時の口腔保健(オーラルケア)についてお話します。
災害時の口腔保健(オーラルケア)は、お口の健康だけではなく、身体の健康にも影響します。
断水時、水が不足すると飲料水が優先され、貴重な水を歯みがきに使うことがためらわれます。口の中を清潔に保つことが難しくなると、細菌が増殖し健康にさまざまな影響を及ぼすことがあります。
特に肺炎になりやすい高齢の方は注意が必要です。
こども
・避難所の支援物資には菓子パンや甘いものが多く、歯をみがけず、 むし歯になりやすい
・ 歯科医院へ行けないため、治療が受けられない
大人
・歯みがきが後回しになり歯周病が進行しやすく、糖尿病など全身の病気も悪化しやすい
高齢者
・口腔機能が低下すると お口で増えた細菌が誤って気管に入り肺炎になりやすい
※誤嚥性肺炎
と言われています。
避難生活においての栄養不足や睡眠不足、ストレス増大などの様々な要因から口腔機能が低下すると考えられます。
また、いつも使っている入れ歯の紛失や不調などからも、誤嚥をしやすい状況といえます。
誤嚥をきっかけに、お口の細菌が肺に入り込み、肺の中で増殖して炎症を起こすことで誤嚥性肺炎を発症します。
歯周病患者で普段から誤嚥を繰り返している方ほど災害時に肺炎発症のリスクが高いといわれています。
東日本大震災では震災直後の肺炎患者が3倍(石巻市死因の26.9%が肺炎)
熊本地震では、「呼吸器系疾患(肺炎含む)」が死因の28.4%を占めています。
阪神淡路大震災の関連死死因割合
神戸新聞記事2004年5月14日付「阪神・淡路大震災 関連死死因割合」
以上のことから、災害時でもお口の中を清潔に保つことは、健康維持・命を守るためにとても重要なことなのです!
まずは、災害時の口腔保健(オーラルケア)の重要性をわかっていただけましたでしょうか。
その他、詳しい災害時のオーラルケア方法やおすすめ商品などの情報については、ぜひこちらをご覧ください!
次回の薬局コラムもお楽しみ♪