2023/12/28

診療における高血圧患者さんへの対応

  

皆さんこんにちは!診療所のQです。


診療所では毎日様々な全身疾患をお持ちの方が来院されますよね。

その中でも特に多いのが、高血圧ではないでしょうか。


高血圧をお持ちの方が来院されたとき、私たち歯科衛生士はどういった点に気を付ければ良いでしょうか?

実際に私が勤務している歯科診療所で、診療中に注意していることをご紹介していきます! 


そもそも高血圧って?

日本高血圧学会によると、

収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上のとき、高血圧と診断されます。

(日本高血圧学会:https://www.jpnsh.jp/pub_kijyun.html) 


さらに血圧を上げるものは以下のようにたくさんあります。

塩分の摂りすぎ/加齢/ストレス/寒さ/動脈硬化などの病気/外気温の急な変化(入浴時の脱衣やいきなり熱いお風呂に入ったとき、冬季に暖かい室内から外出するときなど)/激しい運動をしたとき/睡眠不足/過度のアルコール摂取/便通時などの力み/日常の運動不足/肥満・過体重/遺伝による体質/性格(すべてを一人で抱え込むタイプの人など)

  

私が勤務している歯科診療所では、以下の項目に注意して診療を行っています。

診療中の注意点

①診療当日は降圧剤の飲み忘れがないようしてもらう。

②診療当日の朝に血圧を測定しておいてもらい、事前に確認する。忘れていた場合は可能な限り事前に測定する。

③診療中は不安や疼痛などで血圧上昇を認めることが多いため、十分な説明や声かけを行い、不安の軽減や疼痛刺激の軽減に努める

④降圧剤服用者は起立性低血圧を起こしやすいので、急激にチェアポジションを変化させない

    ※起立性低血圧:急に立ち上がった時や、長時間立ち続けたときに、立ち眩みやめまいなどを起こす状態

血圧180㎜Hg/110㎜Hg以上なら緊急処置以外は治療を中断し、内科医の受診を勧める。

⑥狭心症の既往がある場合は発作に備えてニトログリセリン舌下錠を持っているか確認する。


  

その他、お薬手帳の確認や麻酔時など注意しなければいけないことはたくさんありますが、今回は診療中の注意点をメインにまとめてみました。


各学会からガイドラインが出ていますので、皆さんの診療所ごとに対応をまとめたものを作成したり、勉強会をすることも良いかもしれません。

患者さんに安心して通院していただけるように、万全の準備をしておきましょう♪

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