歯ッピースマイルクラブ

Q&A
明日から実践!
患者さんのモチベーションUP大作戦!
【2023年・冬】

日々、一生懸命にOHIを行っても、患者さんに伝わらない、実践してもらえないという経験はないでしょうか。期間限定で実施したアンケート(※)の中にも、「患者さんのモチベーション」に関するお悩みが多く寄せられました。今回は、カリスマDH沢口先生に患者さんのモチベーションに合わせたブラッシング指導についてのノウハウをお聞きしました!
※(2022年8月4日~2022年11月30日)またご質問はアンケートの設問とご回答をもとに、インタビュー形式に変更して掲載しています。

教えてくれたのは…

カリスマDH 沢口由美子先生

1959年東京生まれ。1998年に長男を出産し、子育てをしながらフリーランスの歯科衛生士として活躍。「亡くなる前日まで、臨床で仕事をしていたい」というほど、DHの仕事に誇りと愛情を抱いている。DHのレベルアップのためのセミナーも多数行う。共著に『継続通院したくなる歯科医院のスタッフ育成計画』(わかば出版)など。

サンスターDH
それでは早速ですが、本日サンスターに寄せられたお悩みの中からピックアップした、2つのご質問にこたえてくださる、沢口由美子先生をお呼びしましょう。
沢口先生、本日はどうぞよろしくお願いいたします。
沢口先生
よろしくお願いいたします。
サンスターDH
本テーマである「患者さんのセルフケアに関するモチベーション」は臨床で働く皆さんなら誰もが悩むことですよね。
沢口先生
そうですね~
まず大前提に歯科医院でのPMTC“だけでは結果はよくなりませんよね。
やはり基本は日々の”セルフケア”です。
セルフケアで行き届かない部分が私たちプロフェショナルの役割だということを伝えなければ定期的に来院していただけません。
キーワードは患者さんと私たちとの二人三脚で歯を守るということです。
サンスターDH
”二人三脚“、なんだか魔法の言葉ですね。その声掛け一つで前向きに取り組めそうです。

“二人三脚”

「どうしてもセルフケアだけでは難しい部位のクリーニングは私たちがフォローさせていただきますので、一緒に頑張っていきましょうね」というスタンスで取り組みましょう。

サンスターDH
ではここからは具体的に皆さんのお悩みをお伺いしていきましょう。
最初のお悩みはこちらです。

家に帰ると今まで通りのやり方になってしまう

A先生
歯科医師
歯科医院勤務
私は、はみがきが大切、食べたらはみがきする、力ずくではなく優しくていねいに!軽圧振動みがきがいい!と、口を酸っぱくして伝えてますが、現実患者さんが家に帰って毎日のセルフケアとなると、ささっと今まで通りのやり方で!となってしまいます。
沢口先生
なるほど。この患者さんのように、ブラッシング圧が強い方には、私は「ごしごし」ではなく「よしよし」みがいては?と伝えています。
サンスターDH
擬態語など、よりイメージがつきやすい言葉を選択するのですね。
沢口先生
そう。「もう少し自分にやさしくしてみては?」と伝えることもありますよ。
またそれでも改善が難しければ「落ち葉を掃く時のように、ちょこちょこ軽いタッチで」というと、さらにイメージがつきやすいかな?
サンスターDH
たしかにそうですね!ブラッシングを日常生活の例に置き換えて教えてもらうと力の加え方がより明確になりました。
またそのように言い方のパターンを変えて、1日で解決しようとせず気長に伝え続けることが大切なのですね。
沢口先生
そうですね。その感覚を覚えていただくと、自然とハブラシの毛先がへたらず歯間部や歯頸部に当たり、理想的なプラーク除去ができるようになるんです。
そのためには「鉛筆持ち(ペングリップ)」の方が動かしやすいですよねと持ち方も一緒にアドバイスします。
サンスターDH
徐々に段階を踏んで、患者さん自身も理解しながら手を動かすことで、その感覚の通りお家でも実践できそうです。
沢口先生
そうでしょう。でもこれは「時間のある時だけやってね」とも伝えます。
サンスターDH
なるほど!忙しい朝は、患者さん自身がみがきやすい方法でいいのですね!?
沢口先生
一日一回どこか時間が取れるタイミングで実践してくれると嬉しいな~と。TVを見ながら、お風呂に入りながらなどいつでもいいです。
またここで「舌触り変わりましたか?」と聞いてみてください。
サンスターDH
なるほど。私も実践しましたが、確かに歯の表面のツルツル感が実感できました。
沢口先生
そうでしょう。これがみがけている証拠です。
サンスターDH
このように伝え方の工夫に加え、実際にツルツルになった歯面を実感していただくのですね。
A先生
歯科医師
歯科医院勤務
ではそのモチベーションをしっかり継続していただくのが大切だと思われますが、どうすればいいでしょうか。
沢口先生
基本は1回の来院でアドバイスは1つ!
そして、次回来院時にその1つが改善がされていればほめてあげてください!
サンスターDH
ほめることですか!大人にも効果があるものでしょうか?
沢口先生
案外、普段ほめられることに慣れていない大人にこそ効果的なんです!

“できている部分を認めてほめる”

ほめるときには大きな声で、残念な時には小さな声で!

中には改善されなかった場合もあるでしょう。そんな時には、落胆した様子で「もう少し〇〇すればこうなるのにな」と独り言のようにつぶやいてみます。そして、少しでも改善されれば大きな声でほめるんです!
私たちはどうしても「ここがみがけていない」と否定してしまいがちですが、グッとこらえて第一声では、良い部分(改善された部分)を見つけてほめましょう!

こどもの場合…

実年齢よりも上の年齢でほめると効果的です。

  • すごい
    1年生みたいだね!!
  • できたらお姉さんになれるんだ…頑張ってみよう!!

大人の場合…

ただほめるだけではなく、実際の口腔内の状態と照らし合わせながら、些細な改善点を見つけましょう。写真を撮影しBefore/Afterを見せるのもいいですね。

  • いつも褒めてくれるけど本当かよ〜
  • だってここ出血しなくなりましたよ!
  • たしかに、ほんとだな
サンスターDH
沢口先生ありがとうございます。では続いてのお悩みです。

使いたいハブラシと提案するハブラシが一致しない

Bさん
歯科衛生士
歯科医院勤務
患者さんが使いたいハブラシと私たちが提案するハブラシが一致しないというのが悩みです。
沢口先生
よくあるご質問ですよね。悩まれている方も多いはず。
具体的に教えていただけますか?
Bさん
歯科衛生士
歯科医院勤務
はい。ブラッシングが苦手な患者さんにざっくりみがける大きめヘッドのハブラシをすすめたら大きすぎると…多くの方が小さいハブラシが1番だと思ってらっしゃいます。
沢口先生
う~ん、まずはそのハブラシをすすめるときにはすすめたい理由、ハブラシのいいところを伝えることが大切です。
サンスターDH
そうですね。患者さんも「これが好き」と感覚的に思われている方も多そうです。
沢口先生
たとえば、大きいハブラシはおっしゃる通り一度にたくさんみがけるのが特長ですよね。またブラッシング圧が強い人でも、大きいと圧が分散されるので、やさしくみがいていただけます。
忙しい時の時間短縮にもなるので、だまされたと思って1本だけでも試してみませんか?と提案してみてください。
サンスターDH
なるほど。たしかに大きいハブラシにもメリットがたくさん…!
そしてまずは1本お試しいただくのですね。
沢口先生
そうそう。ハブラシ1本でも伝えられることはたくさん。ぜひ特長を知り尽くしてください!ハブラシ選択はDHの腕の見せどころですからね!
逆に、使っていただき、「今まで使っていたハブラシ(小さいヘッド)とどこが違うか教えて~」と聞くこともありますよ!このようにクイズ形式にすると患者さんのモチベーションにつながりますよ!
サンスターDH
たしかにそう言われるとブラッシングが急に自分事化された気がします。使ってみようとエンジンがかかりますね。
沢口先生
最終的には小さいハブラシで適切にブラッシングできるようになっていただきたいですよね。大きいハブラシから小さいハブラシへの移行について、サンスター商品では下記のラインナップがおすすめです!

おすすめラインナップ

※本ページでは、ハブラシのヘッドサイズについてガム・プロズ デンタルブラシ #3Cを基準としています。
※商品の詳細は、商品名をクリックでご覧いただけます。

沢口先生
ハブラシも一気に変えてしまうのではなく、今回のように、まずはヘッドは大きいけれど、毛質は違うもの、次にヘッドは小さいけれど、毛質が同じものというように段階を踏んで移行することがポイントです。
サンスターDH
これは商品の特長を知っているからこそできる提案ですね!商品を知ることで指導の幅も広がると感じました!
沢口先生
そして最後に伝えるとすると、どんなに患者さんのハブラシスキルが上がったとしても、ケアが行き届かない部分はあるので、そこは私たちにフォローさせてくださいということですね。
その上で「ハブラシ選び」は、患者さんにとって楽なものを提案することがプロフェッショナルなやさしさだと思っています。
この患者さんは「ここがみがけていない」「みがきにくそう」だから、「このハブラシの方がいいかもな」と見極めるのです。
サンスターDH
二人三脚の通り、押しつけにならないような形で患者さんも気軽に頑張れる方法を提案することが大切なのですね!
また、きっと患者さんが頑張れる原動力は、プロフェッショナルの皆さんと一緒に取り組み、改善された口腔内を一緒に喜ぶ(ほめる)ということですよね!

本日は本当に勉強になりました。歯科医師のA先生、歯科衛生士のBさん、そして沢口先生、貴重なお話とご相談をありがとうございました!
プロフェッショナルの皆さんが自信を持って患者さんにすすめていただける商品をお届けできるよう、私たちサンスターも頑張ります!
沢口先生
ありがとうございました!